我が家は、すでに築30年を超えています。リビングダイニングや寝室はリフォームを行っていますが、基礎や床下はその当時のつくりのままです。
床下は土が剥き出しの俗にいう「布基礎」のつくりです。梅雨時期にはカビの匂いが部屋のほうまで上がってくるのです。毎年、1階までカビがあがってくるところがあり、階段下の収納と床の間のところは緑色のカビで塗装されたかのようなくらいになります。
5年ほど前にはシロアリの被害も発覚しており、駆除と予防をしていただいたあと、定期的に業者さんに点検してもらっていました。これまで、シロアリの再被害はないものの、床柱や根太(床板を支えるための45cm間隔くらいの木材)にカビがビッシリと付いた状態であることを写真を添えて教えていただきました。そして今回、カビの除去を提案された次第です。
まずはDIYでも行える作業なのか?を第一に考えますが、カビの除去は、あの狭い空間の中で専用の薬剤を散布したり、作業中にカビや薬剤を大量に吸引しないための注意が必要なことなどがあり、素人にはハードルが高い作業のように思えました。安全性にかかわることはどうしても慎重にならざるを得ません。また、おそらくは1回こっきりになるであろう専用の器具も必要となりますしね。
ということで、今回はカビの除去をプロの業者さんにお願いすることにしました。また、この作業に併せシロアリの予防(防蟻剤の散布)も一緒にやってもらいました。
費用は合わせて10万円強掛かりました。作業完了後、このまま放っておくと同じことの繰り返しになるとのことで、根本対応として防湿対応を見積っていただく運びとなりました。業者さんからすれば、ここまでハナから織り込み済みだったのかもしれないですね。根本原因を絶たないと、同じことの繰り返しになることは明らかなワケですし。
見積もっていただいた防湿対応の内容は、湿気があがってこなくするシートを貼るのと竹炭系の調湿材を撒く対応で、費用は合計30万円ほどでした。
カビの除去で10万円強の出費直後ということもあり、合計すると40万円です。さすがに厳しいです。薬剤の散布に比べると、いささか難易度は低いように思えたので、防湿対応のほうは自分でやれないものか?を前向きに調査してみることにみました。
調査の詳細情報は「床下湿気対策の調査」をご覧ください。
一つひとつの施策の難易度はそれほどではないと判断し、自力で床下の湿気対策をやってみることに決めたわけですが、まずは自分の目で見てみないとなんともイメージがわかないので、一回床下に潜ってみることにしました。
床下潜入の備品準備
床下に潜ることにあたり、以下の物品を調達しました。合計金額は5,799円。この費用は、最終的な床下湿気対策の総投資額に含めることにします。
- 不織布の使い捨てツナギ2着:1,050円(メルカリ)
- ワークライト:作業完了後にガレージで活用できるので、投資費用からは除外
- 12,000ルーメンUSB充電ヘッドライト:1,900円(アマゾン)
- プロ向けの防塵マスク(円形のフィルターを交換できるタイプ):1,399円(メルカリ)
- バルサン(いや~な虫用)4缶セット:1,500円(メルカリ)
- 軍手(家にあったやつ):タダ
初めての潜入
業者さんに撮ってもらった写真を見る限りではイヤ〜な虫の死骸がゴロゴロしてる感じではなかったものの、心理面で少しでも足しになればと思い、床下でバルサンをモクモクと焚いて、2時間くらい時間をあけてから開始です。
プロ向けのマスクはしていますがそれでもカビの匂いがキツい!最初はキッチンの床下収納の穴のところからなかなか奥に進む勇気が出ませんでした。
穴のところでも体勢を匍匐前進の形に変えるのでさえ一苦労で先が思いやられます。土はビショっとしてるわけではないのですが、長く同じ場所にいると湿り気が中に伝わってきます。そしてこの日は夏を避けた9月末近く、予想最高が30℃を下回るのを待ってのトライだったのですが、それでも汗がダクダクと出てきます。
一通りの感じを掴むことはできたので写真とともに紹介です。
一番ビックリしたのは、30年前くらいの懐かしいデザインのアクエリアスの空き缶や、タバコのフィルターやテープの切れ端などがたくさん落ちていたことです。最初の建築時のものかもしれないですし、時代が違うってのはあるとは思いますが、普通は家の人が見ることはないところなので、見えないところならイイでしょ?なスタンスの業者さんだったのでしょうね。
作業はできそうか?の判断については、特に防湿シート貼りが相当大変なように感じましたが、まぁなんとかやれそうだなと感じました。
また、湿気対策のついでに、ところどころ、断熱材が下に落ちてしまっている箇所の補修や、カビが床上に上がってくる=どこかが床下と繋がっているのではないか?といった点検も行っていきたいなと思います。
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