先日製作したダイニングのラックを設置したところ、デスクトップPCが足元の奥に追いやられてしまいました。毎日、本体の前面にある電源ボタンを押すアクションがとても腰にくるので、どうにかできないものかと考えました。
結果、電源ボタンを外付け化する対応に成功したのですが、私が使っているPC(レノボのThinkCentre Edge 72スモールファクター)はマザボのコネクタが少々特殊だったようで、情報集めに大変苦労しましたので、参考になればと思い顛末をご紹介したいと思います。
商品選び
「パソコン 電源ボタン 外部」などのキーワードで検索すると、1,000~2,000円程度の価格でいくつかの商品が見つかりました。
価格以外の違いとしては、デザイン、ケーブルの長さ、ディスクのアクセスランプの有無、USBハブ機能の有無などがありました。
私のPC周りの状況より、ディスクのアクセスランプは欲しく、ケーブルの長さは2m以上、USBハブ機能はディスプレイにハブが付いているので不要、といった観点で商品を絞りました。
ケーブルの長さは、外部と内部で分けて記載されている商品があります。これは、ケーブルをPC内から外に出すときの穴として、PCI-Eなどの増設スロットの蓋をケーブルを通す穴付きのものが付属しているので、蓋の交換も同時に行うのですが、蓋の内側と外側の長さが各々分けて記載されているようです。長さの記載がひとつだけの場合は、内側を含めた合計の長さの可能性があるかもしれないので注意が必要です。
コネクタはどの商品も同じようです。
ケーブルの長さ(外部)は希望の2m以上のものが見つけられなかったのですが、1.6mのものがあったのでそれでよしとしました。デザインは自身の赤黒キーボードと調和しそうな左側の商品を購入しました。
商品の取り付け
届いた商品のコネクタは以下のようになっています。PCの前面パネルに伸びている既存のコネクタと同じように差し替えればよいだけ、と考えすぐさまPCの蓋を開けました。
既存のコネクタは前面パネル行きのケーブルがまとまってひとつのコネクタ(7×2=14ピン)となっていました。各ケーブルの色は違うものの、行先の部品は隠れて見えなくなっているのでどれがどのケーブルなのか特定できません。よって、同じように電源ボタンの外付け化を紹介しているサイトを探してケーブルを挿す位置を特定することにしました。
5×2=10ピンが主流っぽい
画像付きで親切に紹介されているサイトはたくさんありましたが、どれも5×2=10ピンのマザボでした。(正しくは10ピンのうちひとつは配線されていないため、10-1ピンという規格だそうです)
型番などで検索しまくりようやく発見
私のPCは、レノボのThinkCentre Edge 72スモールファクターという機種です。
PCの型番に加え、「マザボ」や「フロントパネル」などの検索ワードを組み合わせることで、ようやく情報を見つけることができました。
日本語のサイトでは情報が見つけられず、日本語を含む検索では辿り着くことができませんでした。
左側のサイトで「front panel connector」との記載があったのでこれを検索ワードに取り入れてみたところ右側のサイトが見つかりました。
実は、このLenovoのフォーラムサイトも、ThinkCentre M81という別機種のものだったのですが、これ以外に頼りになる情報はなかったので、すがる思いで同じように配線してみました。
ちなみに、画像にある「Power SW」と「RESET SW」は極性がないのでどちら向きに挿しても問題はないようです。が、電源やディスクのLEDには極性があるとともに、LEDを点灯させるだけの電流が流れますので、プラスとマイナスを間違うとLEDが飛んでしまいます。
図の通りに配線を行い、ドキドキしながらボタンを押したところ、LEDが飛ぶこともなく無事動作しました。
ちなみに、リセットスイッチのケーブルは接続しませんでした。これまでに使用したことがなかったのと、配線の情報がなかったためです。
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