ダイニングのラック製作では、電動丸ノコの購入後、作業が円滑に進むようになったと紹介していますが、それでも苦労したことがたくさんありました。それで「スライドレール作業台」というものを作ってみようとの考えにいたりました。
大変だったこと(解消したいこと・必須要件)
丸ノコは、ベースプレートと呼ばれる200×100mm程度の板の主に左側を、直線を出すために補助するガイド(定規や木材)に沿ってスライドすることで木材をまっすぐに切ることができます。
ガイドは切っている途中にずれてこないよう、対象の木材とクランプなどで固定しますが、このとき、丸ノコの刃とベースプレートの左側との間隔を計算し、切り出したい木材の幅と合算して固定を行います。
私の丸ノコの場合、すべての切断時に、切り出したい材の幅に約90mmを足す必要があったのですが、計算ミスで10mmズレてしまうことも何回もありましたし、丸ノコの調整により、90mmが前後1mm程度変わってくるので、都度その補正を計算に含める必要もありました。
また、使用する材が切り出した右側なのか左側なのかによっても計算が異なりますし、特に右側を使用する場合は、刃の厚み(私の場合は1.6mm程度)も計算に入れる必要がありました。
1mmでもズレていると再調整が必要になりますが、クランプでの固定なので、クランプを緩め再度締め付ける作業を何度も繰り返すことになり、それが非常にストレスに感じていました。それが解消するとストレスがなくなり、しかも作業スピードも向上します。いままでは甘めな判断になっていたので、もしかしたら精度も向上するかもしれません。
作業台に持たせる機能
せっかく作業台を自作するのですから、上記に挙げた必須要件だけでなく、細かな便利さを全部いいとこ取りすることをコンセプトにしてみることをしました。
以下、少しずつの拡張になるかもしれませんが、作業台に含める機能を挙げます。
(文字だけではほぼほぼイメージが伝わらないので、徐々に画像か動画リンクをつけていきます)
- 垂直出しと平易な設定(上記の必須要件部分)
- クランプ機能(Tトラック、マイタートラックと呼ばれる機能)
- 45度のワンタッチ設定(Tトラックを利用した固定)
- 電動ドリルの垂直ガイド(製品では縦方向に動作させるが、丸ノコの代わりにドリルを置いてスライドできるようにする)
- スライドレールは取り外し可能にして、台に対して縦方向、横方向に取り付けられるようにする(材の長さと幅に応じて、自由度を上げる)
- 奥側の水平固定バーもTトラック構造にする
- 厚みのワンタッチ設定(奥側の水平固定部分にデジタルノギスを取り付ける)
- 同じ幅の材を何度も切り出せるよう、奥側の水平固定部分に基準板を取り付ける
- ルーター台としての拡張用領域の確保(拡張は第2段階で)
ベース台の調達
ジモティーで、使い古されたローテーブル(約900×600mm)をタダで貰い受けることができましたので、これをベースに、まずはTトラックを配置し、その上にスライドレールを取り付けられる機構を加えていくことにします。
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