木工

リビングダイニングのラック製作

経緯

我が家では、リビングダイニングの一角にパソコンデスクを置いていて、ちょうどL字の形でラックがあります。ラックは20年ほど前に多量に購入した無印良品の紙管ラックをツギハギで並べています。
この上に設置しているスピーカーが左右で段違いとなっており見た目も悪く、書類なども乱雑になってきたので、置き換えを決意したのですが、最初は既製品のラック購入を検討しました。

ラックの選定

リビングダイニングの色調と合い、かつ好みであるウォールナット無垢材調のオープンラックを探してみました。現在のラックは合計の幅が2mくらいなのですが、収納量も増やしたいので幅は2.5m以上を条件としました。

Screenshot of tokyo-recycle.net
Screenshot of paypaymall.yahoo.co.jp

このような、好みに合う商品はたくさんあったのですが、プリンターを収納するのに幅や奥行きが足りなかったり、かゆいところに手が届かない感じでした。
そして、本物の無垢材はやはりお高いです。

無垢材調のシェルフや家具を選ぶとき、商品の価格差に驚かれると思います。
実際の素材は、無垢材、無垢の集成材、突板、プリントなどがあり、写真ではまず見分けることができないので、必ず商品説明を確認するようにしましょう。
プリントは木材風のシールを表面に貼ったもので、一番お安いですが、実物の質感はチープです。キズにはものすごく弱く、キズの中から白い芯材(MDFなど)が見えたりしたら台無しになります。突板は芯材の表面に薄く削いだ本物の木材を貼ったものですので、質感は木材そのものですが、やはりキズなどには注意する必要があります。
ヤフオクやメルカリなどでは、このようなことを出品者さんが知らないか敢えて隠して「無垢材」と称している場合もありますので、特に注意してください。

どうも、既製品を組み合わせても理想のイメージが実現しない気がしましたので、自作する方向で調査してみることにしました。

板材の調査

幅は2.5m以上、高さも1.5m程度必要です。(すべての棚板の長さが2.5m必要ということではありませんが)また、棚板の支えの横幅も大きく取りたかったので、十分な強度になるよう厚さは20mm程度は必要だと考えました。
ウォールナットの無垢材は1枚板だと特に値段も高く、どうしても厚さ、幅などにバラツキがありました。(デザイン上はそれはそれで面白いと思いましたが)
ヤフオクで以下のウォールナット集成材が出品されていましたので、この板材にすることにしました。

栃木で材木を取り扱われているsanwoodkkさんからヤフオクで購入しました。厚みは25mmで幅は600mm、長さは900mm~2100mmの範囲で各種長さが取り揃えられていました。
ざっくりとしたイメージから必要量を計算し、900mmを4枚、1500mmを2枚購入しました。合計金額は6万円ほどになりました。(材料費だけでこんなにするとそれ以上のモノが作れるのか不安になります)
まとめての個人宅への発送について柔軟に調整していただけました。

設計図の作成

木材の切断

最初はもう、まったく意図したとおりに木材を切断することができず、まったくお話になりませんでした。
なぜかといいますと、製作の開始時点では木材切断用の電動工具はジグソーしか持っていなかったのですが、ウォールナット集成材の25mm厚はジグソーにはちょっと硬すぎたのか、切っている途中に刃が垂直方向にナナメになっていき、しまいに木材との摩擦ですごい煙がでてまともに切ることができませんでした。
刃を高級なものにしてみたり、ゆっくりと切ってみたり、ちょっとしたアタッチメントを作ったりしたのですがすべてダメだったので、電動丸ノコをあらたに購入することになりました。

それまで、電動丸ノコはなんとなく危険なイメージがあり(実際使い方によっては危険なのは間違いないですが)、自身が行うDIYはそこまでではないと考えていました。よくよく調べてみると、木材を直線に切断するときは丸ノコがむしろ正しい工具であり、ジグソーは自由な曲線での切断に向いていたことを知ることになりました。

最初は、垂直方向の刃の角度(90度の設定)に苦労しました。そしてしばらくの間、進行方向の左右のズレに対し角度を調整できることが分からずに苦労しましたが、慣れてくるととてもスムーズになりました。またチップソー(径は165mm)の刃の数が多めの「72p」(標準は52pや56p)というちょっとお高い刃にしたこともあり、切断面がとてもツルツルしていて、ジグソーでがんばっていた時間は何だったのか?と思うくらいの違いがありました。

「DIYを始めるとしたらまずどんな工具が必要?」といった話題がありますが、今の私であれば迷わず丸ノコを挙げます。(本当のところはインパクトドライバーが一番使用頻度が高いとは思いますが。。)
後の工程で登場しますが、今回のラック製作で電動サンダーと、いろんな形のクランプも購入することになりました。クランプもなかなか奥が深いです。

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