「ソーラー発電の費用対効果検討」での試算では、ソーラーで生み出した電力を100%に近い形で活用できないと、費用対効果の独自基準に対してペイできないとの結果がでました。
既存の電力系統への接続や売電が基本的にはできない自作ソーラーにおいては、この電力の有効活用という点が、最大の課題であるといえます。
電力の活用方法の調査と、コスト比較を行ってみました。
DC12V対応の電化製品で消費する
ソーラー発電で得られる電力は直流(Direct Current)ですので、そのまま変換せずに電化製品で利用できれば変換器も不要ですしシンプルな気がします。
DC12V/24V対応の家電製品を調べてみたところ、冷蔵庫、電気ケトル、ワークライトなどがありました。接続コネクタは車の中で利用するシガーソケットのタイプも多いです。車内での利用を想定した商品であるということですね。
このうち、ワークライトについては、屋内に配線を引き込む必要がないためその点ではアリですが、夜間のみの利用となるため、蓄電池が必須となってしまいます。そもそも、ソーラー発電する日中帯に屋外での電力利用はほぼない(ガレージで電動工具を使うときくらいである)ので、日中帯に屋外でのみ消費というのはやはり厳しそうです。
また、DC12V対応の家電製品は総じて小型で消費電力が小さく、多くても100W程度です。
我が家のソーラー発電では、発電側のコスパから600W程度は欲しいと考えており、これらの小型家電のみでは消費を満たすことができなさそうです。
インバーターで独立した電源を家の中に引き込む?
発電した直流の電力を交流(Alternate Current)に変換する機械をインバーターといいます。(交流⇒直流の変換はコンバーターといいます。)
インバーターを用いると、ソーラーの電力をAC100Vに変換できるため、家の中にある多くの電化製品で利用できるようになります。
もともとは交流⇒直流に変換するコンバーター(コンバートする機械)があり、その逆向きの変換ということでインバーターと名付けられたようです。
その昔、高機能エアコンの代名詞として「インバーターエアコン」という説明がさかんに用いられていました。エアコンの心臓部は熱交換の
インバーターで変換した交流の波形に注意が必要。
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